タバコの危険性と影響を教えてもらった安芸守。ナース子に喫煙者であったことも看破され意気消沈しているのであった。




でも安心して下さい!禁煙を続けることができれば非喫煙者と変わらないレベル近くまでにすることができるんです!




少し希望を持てそうです!



前回のおさらい
- タバコの成分は大きくガス成分と粒子成分の2つに分けられる。
- 代表的なものにガス成分には一酸化炭素が含まれ、粒子成分にタールがありそのタールに含まれている成分の1つにタバコ依存を起こさせるニコチンがある。
- タバコには合計約5300種類の化学物質と約70種類の発がん性物質が含まれている。
- タバコによるガン全体の発症率は約2倍、心筋梗塞や脳卒中の発症率は仮に1日1本吸った場合でも約2~3倍高まる。
このようになっています、簡単にまとめただけですがいかに身体に悪影響を及ぼすかこれだけでも理解して頂けるのではないでしょうか。
詳細は前回の記事「【第2話】タバコの成分と身体への悪影響」をよんでください。
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【第2話】タバコに含まれる成分とそこに潜む悪い影響とは!?
下心丸出しでナース子に激怒されてしまった安芸守。帰り道と行き方を教えてもらって後日、明日をつくる健康のお品書きへ再訪した時のお話です。 安芸守こんにちは!ナース子さん。 (相変わらず可愛いな♪) こん ...





禁煙で得られる身体への良い影響とは!?
タバコは1本吸うだけでも身体に悪影響を及ぼし、ガンや心筋梗塞、脳卒中などのあらゆる病気の発症リスクを高め寿命や健康寿命の縮小につながることは前回の記事や先程のおさらいで掲載した通りです。
反対にタバコを吸ったことがあっても禁煙をすることで身体に好影響を及ぼすので寿命や健康寿命を維持・延長の促進を可能にし、病気の発症リスクを低下させ非喫煙者のレベル近くまで落とすことが可能になります。
実際にどのような効果があるのか下にまとめましたのでご覧ください。
禁煙で得られる効果
- タバコの煙よる周囲の汚染がなくなり受動喫煙が防止される
- 血圧・脈拍が正常値に戻り手足の温度が平温に戻る
- 血中の一酸化炭素濃度が減少し酸素濃度が上昇するので酸素欠乏が改善
- 心臓発作の発生リスク減少
- 味覚・嗅覚・歩行機能が改善
- 心臓・血管といったあらゆる循環機能の改善
- せきなどの気管トラブルの改善
- スタミナの回復
- 気道の自浄作用が改善、免疫力が回復し細菌・ウイルス感染を起こしにくくなる
- 肺機能の改善
- 虚血性心疾患リスクが35%、脳梗塞リスクも顕著に低下
- 肺がんリスクが明らかに低下
- タバコに関わる全ての病気発症リスクが非喫煙者レベル近くまでに低下
出典:厚生労働省公式サイト|e-ヘルスネット/禁煙の効果ページ
これを見ていかがですか?



禁煙の開始時期 得られる効果 30代 寿命が約10年延長 40代 寿命が約9年延長 50代 寿命が約6年延長 60代 寿命が約3年延長 出典:国立がん研究センター・がん情報サービスサイト|「たばことがんもっと詳しく知りたい方へ」ページ
また心臓発作を起こした後に禁煙すると次の発作の発生確率を50%低下させる効果も禁煙にはあるようです。
ですから何よりもまずは辞めることが大事なんです。




いやタバコを吸いたい時吸って2~3日我慢すればリスク低下するなら全然余裕だなぁと思って…ふふ。




たった数日吸わないだけだったら”味覚・嗅覚・歩行の改善”ぐらいまでの効果しかありませんよ。




はぁ…ちょっとでも見直した私がバカでした…。


禁煙効果はどれくらいの期間で得ることができるのか!?
さてさきほど禁煙をすることで得られる身体への良い影響にはどのようなものがあるかをまとめて紹介しました。
しかし安芸守が誤解している通り、数日間禁煙ないし我慢しただけでは禁煙効果はほとんどありません。ましてや病気発症リスクはほとんど低下しないのが現実です。
ではどれくらいの期間、禁煙を続ければ全ての効果を得られるようになるのか下にまとめたのでご覧下さい。
禁煙期間 禁煙で得られる効果 直後 タバコの煙よる周囲の汚染がなくなり受動喫煙が防止される 20分後 血圧・脈拍・手足の温度が正常値・正常温度に 8~12時間後 血中の一酸化炭素濃度が減少し酸素濃度が上昇するので酸素欠乏が改善 24時間後 心臓発作の発生リスク減少 数日後 味覚・嗅覚・歩行機能が改善 2週間~3か月後 心臓・血管といったあらゆる循環機能の改善 1~9か月 せきなどの気管トラブルの改善 スタミナの回復 気道の自浄作用が改善、免疫力が回復し細菌・ウイルス感染を起こしにくくなる 1年後 肺機能の改善 2~4年後 虚血性心疾患リスクが35%低下、脳梗塞リスクも顕著に低下 5~9年後 肺がんリスクが明らかに低下 10~15年後 タバコに関わる全ての病気発症リスクが非喫煙者レベル近くまでに低下 出典
- 厚生労働省公式サイト|e-ヘルスネット/禁煙の効果ページ
- 国立がん研究センター・がん情報サービスサイト|「たばことがんもっと詳しく知りたい方へ」ページ


オーバーかもしれませんがたった1本吸っても発症リスクを戻そうと思ったら10~15年かかると思った方がいいでしょうね。








こんな良い影響ばかりなのに。






どちらにせよ大事なのは無理せず続けることです。






禁煙外来とは!?
さきほどの会話でナース子の口から出た禁煙外来。CMなどで流れるなど昨今、認知度が集まっています。
禁煙外来(きんえんがいらい)は、たばこをやめたい人向けに作られた専門外来の科目。
出典:Wikipedia|禁煙外来
Wikipediaではこのように紹介されている。一般的に療法としてはニコチン代替療法を主としてた薬物療法とそれと併用してストレスなどの対処法をはじめとした行動療法の2つに分類されています。
- Ask(喫煙状況等の評価)
- Advice(アドバイス)
- Assess(禁煙への関心度の評価)
- Assist(禁煙支援)
- Arrange(フォローアップの診察の予定決定)
出典:Wikipedia|禁煙外来
また禁煙の治療指針としては上の5つを主にしており医学的また心理学・行動心理学など多岐にわたる分野から多角的に禁煙支援をしてくれます。
先ほどのナース子が紹介した徐々に吸う本数を減らす方法も有効かも知れません。しかしその方法だと身体には継続的に悪影響がある状態です。
吸う本数を減らしてもその後減らなかったら意味がないので、無理そうだと感じたら早めに禁煙外来に行くことをおススメします。
大切なことは禁煙の意思・やる気を維持し維持しているうちにタバコを吸わない状態にしておくことです。
非喫煙者と同様の健康体になるには途方もない年月がかかる。
しかし元気で長生きするためには禁煙は欠かせません。
あらためてタバコを断つ意思を固めた安芸守。
健康寿命を延ばすために次に彼はどんなことを学ぶのだろうか。


しかも1回吸ってしまうと禁煙って一生付きまとうものだと感じましたね…。
成功もゴールもないのかも知れません。



